恵乃花が恵美奈と長屋の家で逢って、翌日
恵美奈「恵乃花、起きて、朝よ」と恵乃花を起こす
恵乃花「ううん」と目を覚ます
恵美奈「おはよう、恵乃花、ところで、これから如何する?」
恵乃花「え、如何するって、学校に、あ、そっか、私たち江戸時代にタイムスリップしちゃったんだよね」
恵美奈「そう、私たち、未来に帰るなんて、いつ出来るかわからないから」
恵乃花「そうね、どうするか考えないと、でも、その前に朝ごはん食べないと、けど、この時代のお金なんて、ないよ」
恵美奈「その事なんだけど、この長屋に住ませてくれた大黒屋さんの娘さんのおとよさんと、友達のお春さんから、必要経費として戴いているのよ」
それと、朝御飯も持ってきてくれたのよ」
恵乃花「ええ、ありがたいわね、けど、隣の人たちは、私たちのことを怪しんでいないの、未来から来た服のままだし」
恵美奈「それね、おとよさんが、遠くの親戚だと言うことで理解してもらったらしいわ」
恵乃花「そうなんだ、まあ未来から来たなんて信じられないでしょうしね」
恵美奈「そうね、ま、まずはご飯を食べましょ」
二人は、朝食を食べ終えた
恵美奈「さてと、働かなくちゃいけないけど」
恵乃花「そうね、でも、何処で働くの、私たちはセックスが好きだから、遊郭でもいいけど」
恵美奈「うん、だけど、遊郭って、身請けされるまで、そこから逃げられないでしょ、それに、私たちは、身請けされる訳にはいかないじゃない」
恵乃花「そうね、この時代の人間じゃないし、だったら、学問所の教師なんて、如何かしら、私たちは教師なんだし」
恵美奈「うん、いいわよ、たしか、お春さんが、学問所の先生と知り合いだとか」
恵乃花「聞いてみましょ」
二人は、食事を済ませると、お春の家に行く
お春に話をすると、
お春「わかったわ、あなたたちも先生なんだもんね、いいわ、一緒に出かけましょ」
そして、三人は学問所に行き、お春は学問所の先生と話をして、恵美奈たちに明日から来てもらうようにした
三人は、学問所から帰ろうと歩く
お春「恵美奈さん、恵乃花さん、御免なさい、私これから、ちょっと用事があって戻らなくちゃいけないんだけど、二人で大丈夫?」
恵美奈「大丈夫ですよ、心配しなくても」
お春「わかったわ、じゃあ、気を付けてね」
お春は、長屋に戻る
恵美奈たちが歩いていると、急に大勢の同心たちに囲まれ、有無を言わさず、体を縄で縛られると、南町奉行所の白洲に投げ出された
恵美奈と恵乃花「イタタタ」と顔を上げる
見上げたところに、一人の侍が座っていた
侍「お前たちか、未来から来たなどと言って、人心を迷わすのは」と言う
恵美奈「あなたは、誰ですか」と侍に言う
侍「儂か、儂は、作事奉行の水島備前守じゃ、島原恵美奈と魁原恵乃花よ、貴様たちは人心を迷わせた罪で、磔に処す、直ぐに刑の執行を行う」
そう言うと、恵美奈と恵乃花は、同心たちに殴られて気絶して、直ぐに刑場に行き、十字架の木に縛られた
そして、目の前で交差する槍
一方、その光景を山形屋宗兵衛と同心の井上帯刀が見ていた
宗兵衛「井上様、あの女たちがいいんですか」
帯刀「ああ、未来から来た女なんて、味わうことなんて絶対にありえないだろ、あのでか乳たっぷりと味わいたいからな
後で、仲間も呼んでくる」
宗兵衛「旦那もお好きなんですね、分りました」
そうすると、宗兵衛は、備前に処刑の中止をしてもらい
恵美奈たちは、助かった
恵美奈と恵乃花は、自分たちを助けてくれたのが、宗兵衛だと聞き、山形屋に行く
宗兵衛の部屋で恵美奈「あのう、私たちを助けれくれてありがとうございました、」
宗兵衛「ただで、助けたわけじゃない、お前たちを味わいたいと言っている旦那たちがいるのでな、礼はその旦那たちにするんだな」と言うと
宗兵衛の部屋にいた遊び人たちに襲われて、恵美奈たちは何処かへ連れて行かれたのだった