「さて、明日からは冬休みに入りますが、生徒の皆さんは、風邪に気を付けて、部活動がある人は部活を、そうじゃない人は忘れ物がないように帰ってください、」
と声が聞こえる
此処は高校の教室、此処で今、担任の島原恵美奈がホームールームを終えた
生徒たちは帰り、恵美奈も職員室に行った
一方、別の教室でも、ホームルームが終わり、担任の魁原恵乃花が教室から出て、職員室に行った
何でもなく、通り過ぎる普段の日常、恵美奈も、恵乃花も二年前、江戸時代にタイムスリップして江戸の悪党たちをセックスでイかせた事など
すっかり忘れていた
職員室での片付けを終えた恵美奈とは恵乃花だったが、実は二人は学校を閉める係になっていた
先生たちが帰り、恵美奈と恵乃花は見回りに出た
恵美奈「恵乃花、大丈夫」
恵乃花「大丈夫よ、それにしても二人だけって、ちょっと緊張しちゃう」
恵美奈「もう、早く行こう」
二人は学校内を全部見まわして、鍵の施錠も全てできていたので、学校を閉めて、鍵を鍵かけの処に戻し、帰って行った
実は、恵美奈と恵乃花は、友達以上恋人未満のレズ友達である
きっかけは、恵乃花が恵美奈に抱きたいと言った言葉からであった
二人でホテルに入り、セックスをした、それで、いい関係になった
辺りは夜であり、暗くなっていた
勿論、気を付けて歩いてはいるが、マンホールの蓋が開いている事など気にしなかった、恵美奈と恵乃花
だが、恵美奈が歩こうとした瞬間、恵美奈と恵乃花「きゃああ」とマンホールの中に落ちて行った
恵美奈「ううん、うん」と目が覚める
辺りを見渡すとそこはマンホールの中ではなく、何処かの部屋の中にいた
恵美奈「此処は、何所かしら、これは囲炉裏に、木造りの部屋みたいだけど、とにかく、外に出てみましょ」と
恵美奈は、外に出る
外は明るく、歩いている人を見る、
歩いている人は、侍の格好をしている人、着物を着ている人など、色々である
恵美奈は、恵乃花の存在を忘れていたのだが、その事に気付く事もなかった
恵美奈は、此処が何処なのかを聞こうと、着物を着ている人に声を掛けようとするが逃げられた
今度は侍の姿をしている人に声を掛けようとした時だった
その前を侍の格好をした人物が、町人姿の男を斬ってしまったのを目撃した
恵美奈「え、う、嘘でしょ」と声を出す
すると、その侍の格好をした人物に目を付けられ「貴様、見たな」と刀を振り出し、追い掛けてきた
恵美奈は、訳が判らないまま逃げ出した
恵美奈は、逃げて逃げて逃げまくり、何とかそこにあった水車小屋に隠れた
男は恵美奈を見失い何処かに行ったのであった
恵美奈「な、何なの、あの人、危ない人だったわ、それにしても、此処はいったい何処なのかしら
あ、そう言えば恵乃花は、何所に行ったのかしら、恵乃花を探さないと、でも、今出て行ったら、またあの危ない人に会うかもしれないわ
夜になったら、此処を出ましょ」
そして、夜になり、恵美奈は歩いて行く
そして、歩いている途中で、大きな家の外に、侍姿の男たちが、籠を持って来ており、その家から一人の女性が縄で縛られて侍姿の男に連れられて籠に乗せられた
恵美奈「え、何、私、今、誘拐現場に遭遇したのかしら」と声を出す
すると侍姿の男が、恵美奈に「貴様、見たな、見られたからには生かしてはおけん」と刀を抜き、恵美奈に斬りかかろうとした
その時である、もう一人の侍姿の男が「おい、誰か来る、その女も連れて来い」と刀を抜いた男に言い
刀を抜いた男は刀をしまい、恵美奈を殴って気絶させ、何処かへ駕籠ともに連れ去っていった。